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だちょうは約60km/hで走ります。

最大は70lm/hもいけると言われています。

これは地球上の二足歩行の生物としては最速で、サバンナではチーターの次に早くサラブレッドと同じスピードです。


しかもダチョウには持久力があり、1時間以上このスピードで走り続けることができると言われています。


だちょうの脚の最大の特徴は指が2本しかなく、爪が1つしかないことです。実質は真ん中の1本だけが機能していて、側面のもう1本はそれを補助しています。エミューやレアとはここが大きく違います。


逆に言えばキック力はこの1本の爪に特化されることとなり、スピードを可能にしているのが強靭な脚力と特殊な指は時に凶器にもなります。

だちょうの脚力はすさまじく、100平方センチあたり最大4.8トンものパワーを発揮します。

この力は場合によっては天敵であるライオンやチーターを殺すこともあり、勿論それは人間も例外ではありません。


日本ではまだ死亡例がありませんが、骨折などの事故は動物園等で度々あります。死亡事故については、最近だと2009年、中国でペットボトルを拾おうとして柵を越えた70代の男性がだちょうのオスに蹴られ死亡しています。

だちょうを舐めるな、ということです。

だちょうは草食動物と言われていますが、実際には完全に草食ではありません。

腸は鳥類の中でも長く、馬のように繊維質を腸で醗酵させます。

また、石を飲み込んで胃に置き、異の中で石の摩擦を利用して食べたものをすり潰すこともあるそうです。もし石を食べているダチョウを見かけても心配しないであげてください。

草は乾燥した草から湿った草まで食べますが、やわらかいものが好きみたいです。稀に昆虫なども食べることがあります。

あまり好き嫌いが激しくないので、東日本大震災の際はだちょう牧場から脱走しただちょうが野放しになって話題になりましたが、一時帰宅者が「だちょうが家の前に立っていて怖い」という通報があって野放しになっただちょうが全羽捕獲されてしまいました。(一部は隔離され、一部は有志の方が保護してくださったそうです)

凄いのは、震災があって野放しになって2年以上もの間、脱走しただちょうの殆どが生存していたということです。だちょうは主に廃墟と化した住宅街の近くをうろついていた(勾配が苦手で平地に生息するため?)らしいですが、放射線だらけの中を生き抜いただちょうって凄いですね!

一番最初にお伝えしましたが、生物学的には「だちょう」という一種類の鳥類にのみ分類されますが、北アフリカダチョウ、マサイダチョウのレッドネック系、ソマリアダチョウ、南アフリカダチョウのブルーネック系、南アフリカで育種されたアフリカンブラックという種類がいます。


日本で飼育されているだちょうは、「アフリカンブラック」にあたるものがほとんどです。


かつてはアラビア半島にも生息していましたが、乱獲などで20世紀中には既に絶滅していたと考えられています。


また、だちょうは鳥なのに鳴くこともできません。


これは、鳴くために必要な声帯がないからです。


しかし、雄はげっぷのような要領で、「唸る」(三回低い音を出す)ことができます。

雌もしゃっくりのような「ワン」という音で「唸る」ことがあります。


さらに驚くべきことに、雛鳥の頃は、「コロロロロ・・・」という音で鳴くことができるのです!

これは雛鳥の頃はまだ声帯が退化していないからなのです。

だちょうのオスとメスの違いをご存知ですか?


だちょうはオスとメスの区別が割とはっきりしている鳥です。


大きさでいえば、オスの方がやや大きく

オスが体重135kgぐらいなのに対して、メスは体重100kgぐらいです。


大きさは個体差もあるから、わかりにくいこともありますよね。

だちょうを区別する最大の特徴は色の違いです!


オスは羽毛が黒で、羽根の先や尾羽などが白くなっており、白黒はっきりしています。

くちばしはピンク色で、結構目立ちます。繁殖期になると、首もピンクがかることがあります。


対するメスは羽毛が全体的にこげ茶色で、全体的に地味な色をしています。

くちばしは薄い黒で、オスよりも全体的に小顔です。


オスは交尾の際、メスにディスプレイ(8の字ダンス)をするために派手だというのと、生息地のサバンナの闇に溶け込みやすいためにこのような色になっているという説があります。

メスはサバンナの昼間の茂みの色に似ている保護色になっています。メスの方が全体的に目立ちにくいのが特徴です。

だちょうは世界最大の鳥でありながら、飛ぶことはできません。


その理由は「平胸類」に分類されるためです。


平胸類・・・聞きなれない言葉ですね。

平胸類とは、胸骨に「竜骨突起」という部位がない鳥を指します。

竜骨突起とは飛翔するために用いる筋肉である飛翔筋が付くべき部位です。

さらに羽根は左右対称であり、飛翔に適した形状をしていません。

普通の鳥は「風切り羽」があるから飛べるのです。


だから、だちょうはどれだけ痩せても飛ぶことはできないのです。


かつては竜骨突起がある「胸峰類」と区別されていましたが、

現在は、竜骨突起がある鳥類から二次的に竜骨突起を失ったと考えられ、胸峰類に含められています。

つまり、元々飛べたという可能性もあるということです。


だちょう好きとしてはだちょうが飛んでいたら、かわいいなぁと思いますが、

あんなに大きなだちょうが頭上を飛んでいたら・・・ちょっと怖いですね。

だちょうって鳥にしては大きいし、飛べないけど

本当に鳥なの?なんてお思いの方はいらっしゃいませんか?

今回はだちょうに関する基本情報をご説明いたします。

だちょう帝国ではあえて、平仮名でだちょうと表記させていただきますが、

これはだちょう将軍の好みの問題ですので悪しからず。


さて、だちょうを知るにはまず分類からお伝えしましょう。

ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属に分類される、鳥類です。


ちなみにダチョウ目に含まれるのはダチョウ1種のみ!

キング・オブ・だちょうです!!!


だちょうの数え方は、ご存知でしょうか?

答えは1羽、2羽です。

(1頭、2頭という数え方は間違い。何故ならだちょうは鳥ですから!)


大きさはオスの成鳥で体高230cm、体重は135kgに達するといわれています。

だちょうの最大のポイントでもある、大きなくりくりとした愛らしい目。

眼球の大きさは陸上動物で最大(ゾウよりも眼球が大きい)と言われています。

けれど、脳は小さく、40g程度と、片方の眼球よりも軽いのです!